
先日の放送分をまとめてみました。
大体はあってるとハズ・・・と思います。(^ ^;
間違っていればご容赦を。
○長考
今までの一番の長考は一手3時間半。
ずっと手を読んでいた。
その局面で結論を出そうとすると、いくら時間があっても足りなくなる。
○将棋は他力
トッププロ同士の対局では、他力が勝負を決める。
いかに自分が何にもしないで相手に手を渡すか、というこが一番大きな駆け引き。
相手の出方を見てから手を決める、これが一番よい指し方。
相手の力を利用して投げる武術に通じるところがある。
○7冠達成後
漠然とした感じになった。エンドレスなタイトル戦が続き、感覚がマヒしてくる。
朝起きてここはどこ?なんてことがあった。
○7冠から1冠へ
7冠達成は圧倒的な力で勝ったという感覚はなく、ギリギリのところで勝ったのが積み重なっただけ。世間の見方と自分の見方の間にギャップがあった。
スランプならいい、でも実力ならしかたがない。
スランプも3年続けば実力。不調が3年も続いたら、少しは考えたかもしれない。
○車の運転は危険
対局後、車を運転していると、つい、知らない間に局面のことを思い出してしまう。
3秒とか10秒とか。それで、車の運転は危ないと思って止めた。
○直感
指し手をしらみつぶしには考えられないので、まず直感に頼ってそれから読み進めていく。直感は今までの積み重ねから浮き上がってくるもの。
そして直感には、自分の好みがハッキリと出る。
○集中力
創造性が求められるときに集中力が増す。
一番集中しているときは、時間の感覚がなくなる。あとから振り返ってどれくらい時間が経っているのかわからない。本当に集中していると、そのときのことを思い出せない。
あとから思い出せるということは、あまり集中していないということ。
○戻ってこれない感覚
ずっと集中していると戻ってこれないという感覚がある。
眠るとき以外は、考えようと思えば考えられてしまう。それではまるで取り付かれているような感覚になる。
○将棋を極める
仮に60年間やっても極めつくせないもの。
全然違う課題が出てくる。だから、今までも見たことがない場面を楽しめるかどうか。
「センス」や「閃き」も確かに必要だが、長続きはしない。
同じペースで走り続けられる人こそすごいと思う。