2008年02月29日

通過点

fu.gif「奨励会入会はあくまで通過点」ということを認識できるようになったきっかけは、あるプロ棋士の方がブログの中で、「中1ですでに奨励会二段となっているS君に追いついてみせる!ぐらいの気迫がないと、プロになることは到底、不可能だと思う。」との主旨の記事を読んだことです。

奨励会入会はゴールではなくあくまで通過点。
・・・考えてみれば、ごく当たり前のことを、改めて気付くようになりました。
奨励会受験に落ちたときの棋力を奨励会7級程度と想定して、今回の研修会A2による編入もあくまで通過点に過ぎないこと。
そして、小学生を卒業するまでに、奨励会での棋力のレベルをここまでつけよう。中学1年生までには、奨励会での棋力のレベルをここまで伸ばそうと、具体的な目標をイメージするようになりました。

息子が、小学生の大会よりも、アマ強豪と対局できる一般の大会や研究会に参加することを優先して考えるようになったのも、この理由からでした。

今回の編入についてのお祝いメールの中にも、「奨励会に入るだけではけっして目出度いことではありません。四段になることが本当に目出度いことなので、是非それまで頑張って下さい。」との内容の応援メッセージが複数ありました。
まったくもってその通りだと、心より実感しています。(^ ^)/
実のところ、まだまだ目出度いことではないのです。
posted by ひろパパ at 19:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 覚え書き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

油断

fu.gif研修会でCクラスになった息子が研究会などで奨励会員(3級〜6級)を相手に5連勝していたのには少し驚きました。
そして、この調子だと、奨励会試験にも合格するだろうと、楽観していました。
奨励会を受験する直前にC1まで上がってきたことも、油断した要因の一つだったと思います。
研修会B〜C1クラス=奨励会6級レベルと考えていましたので、もし受かった後も、ある程度は何とかできるだろうと考えていたからです。

以前、退会した元奨励会員の手記を読んだとき、総合的に棋力がない状態で、試験当日の調子が良くて受かってしまうとその後が大変になる。多くの場合は勝てない状況が続き退会してしまう、との主旨の内容が書かれていました。
まわりの人が受験を反対する理由の一つは、万が一、受かってしまうことを心配するのだそうです。
将棋大会やネット将棋などでの持時間の短い将棋ではなく、長い持時間での将棋で、ある程度、戦うことができるかどうか?それを知る上で、研修会のクラスというのは、一つの指標になると思います。

・・・ということで、ここまでくれば普通は合格するだろう、との甘さがあったのは事実でした。
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2008年02月28日

試験準備2

fu.gif7月になり、奨励会試験の要項や願書は、師匠から頂きました。
奨励会試験の願書の提出にあたっては、「健康診断書」と「最終学業成績証明書」が必要になります。
この事務書類の発行を小学校にお願いしたのですが、「最終学業成績証明書」というものが学校には存在しません」と言われ、ハタと困ってしまいました。
そこで、「通知表の写しでもよいので、最終学業成績証明書の代替書類として、学校が正式に発行したものである旨の証明がほしい」と、校長先生に書面にてお願いしました。
学校側も始めてのことだったようで、若干、手間取りましたが大丈夫でした。
このやりとりもあって、校長先生には息子のことを良く知って頂けるようになりました。
今回の編入のことも、大変に喜んで頂き、わざわざお祝いのFAXを自宅まで送って下さり、本当に感謝しています。

さて、試験での対局時間は、持時間60分で切れたら1分でした。
これは奨励会級位者の例会での対局と同じ持時間という意味だと思います。
「時間の使い方をどうするかが大事だよ」と試験前に、あるプロ棋士の方からアドバイスを受けていたのですが、その意味がおぼろげながら理解できるようになったのは、つい最近になってからのようで、試験前の段階では、なかなか理解できなかったようです。

1次試験の4勝通過3敗失格でいくと、単純計算で受験者の約3分の1の子が1次試験を通過することになります。5級受験者と6級受験者が対局する場合は平手ではなく香落手合いもあるということは、実際に経験してみて、初めて知りました。
1次試験を突破し、2次試験になると3局中1勝すれば合格ラインで、毎年約7割程度の子が奨励会員に勝ち、晴れて2次合格となるようです。

結果として、息子の場合は、1次試験を3勝3敗の結果となり、不合格でした。
受ける前までは、不合格という結果は想定していませんでしたので、ショックもありましたが、今振り返ってみると、かえって良い経験を積ませて頂けたのだと、感謝の気持ちになっています。
posted by ひろパパ at 07:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 覚え書き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

試験準備1

fu.gif今後、奨励会試験を受ける方もいらっしゃると思いますので、ここで、奨励会試験について経験したこと、感じたことを少し、書きたいと思います。

昨年の奨励会試験の受験を家族会議で決めたのは、その半年前のことでした。
奨励会を受験するときには、師匠への弟子入りということがあります。
親としては何も分からない世界でしたので、師匠の選択というのは本当に難しい選択だと思いました。
昔と違って、今では単なる身元引受人の意味合いしかありませんよ、という話も聞いたことがありましたが、いろいろと考えました。
結果、息子の師匠になって頂いた小倉先生は、自宅近くの同じ町内に住んでいて、月2回の地元の将棋教室でずっと指して頂いていたので、一番自然な選択肢でした。
地域密着型で普及に取り組まれている小倉先生は本当に素晴らしい人柄の先生で、息子には勿体ないと思っています。

「プロを目指すなら早めに奨励会に入った方がいいですよ。半年間あれば何とかなるでしょう。」との言葉を頂きました。あとから振り返ってみると、この弟子入りが一つの転機となりました。
それから、研修会で13連勝してD2→D1→C2と連続昇級したり、小学生名人戦や倉敷王将戦での東京予選で連続優勝するなど、一段と飛躍した感じになりました。
意識の持ち方が変わるとこんなに変わるものか?と驚いたことを覚えています。

弟子入りをお願いしたあと、私が息子に言い聞かせたのは、
「まだお前は子供だから分からないかもしれないが、人様の子供の師匠になって頂けるというのは、本当にありがたいことなのだ。だから師匠に何かしてもらおうなどと甘えた考えではなく(今でも十分お世話になっていますので)、弟子である自分が立派になって、師匠に恩返しをしていけるように頑張りなさい。」ということでした。

子というのは親以外の人様に預けて始めて、人間になる(一人前になる)と私は考えています。
今後とも、小倉先生を始め、大勢のまわりの皆様のお世話になるかと思いますが、どうぞよろしくお願いします。
posted by ひろパパ at 07:09| Comment(2) | TrackBack(0) | 覚え書き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月27日

棋譜並べ

fu.gif棋譜並べについて言えば息子はお世辞にもたくさん並べている方ではないと思います。(^ ^;
棋譜並べをやり始めると、途中で、自分の研究が無性にやりたくなって、ついそちらの方に走ってしまうらしいです。
・・・でも、さすがにもっと棋譜並べをやらなくては!と思っているようです。(^ ^;

プロ棋士の棋譜はネット上でもたくさん見つけることができますが、ただランダムに並べるのではなく、棋士別にその人が勝った棋譜を続けて並べていくと、その特徴的な棋風や大局観など、自分なりの「気付き」や「発見」があるようです。
あくまで素人考えですが、この「気付き」や「発見」というものが、大事な財産になるのかなぁ、とも思っています。

定跡については、まだまだ勉強不足です。他の研修会生の方がよっぽど勉強していて、感想戦などを通して息子の方が教えてもらっていますね。
まぁでも逆の見方をすると「伸びしろがある」ということで、楽観的に考えています。
これからは、プロ棋士の棋譜は全部覚えるぐらいの勢いで、研鑽していってもらいたいものです。
posted by ひろパパ at 18:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 覚え書き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月26日

研修会3

fu.gif息子のことをなるべく客観的に判断するため、いろいろとデータ収集をするのが趣味になっていましたが、このページもたいへんに役に立ちました。→雷

奨励会試験に合格した最年少の学年は、おそらく豊島四段の小3。
奨励会に研修会から編入した最年少の学年は、おそらく小5だと思います。
息子の場合、小5といってもあと1ヶ月で小6のぎりぎりの小5ですが・・・。
研修会編入制度が発足したS59年以降から既に奨励会に在籍者がいない平成5年までの10年間のデータで比較すると、試験組と編入組の四段到達率は、編入組の方がはるかに高くなっています。
あくまで単なるデータにしか過ぎませんが、「試験で入るより研修会から上がった方が良いみたいですよ。」との話を聞く、その根拠の一つになるデータだと思います。
まぁ、試験で入っても研修会から上がっても、強い子は強いので、あまり関係ないのかもしれません。
また、学年でいうと、既に小5で奨励会1級や2級だった方は、過去に複数名いらっしゃいますので、上には上がいるということですね。

試験不合格組&研修会編入組の一人として、これから、しっかりと精進してもらいたいものです。
posted by ひろパパ at 21:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 覚え書き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

研修会2

fu.gif1年前の2月11日の例会まではD2クラスでしたので、この1年間で、D→Aに昇級できたことになりますが、そのきっかけの一つは、師匠になって頂いた小倉先生に「研修会の棋譜は全部覚えて帰るように!」と言われたことだろうと、考えています。
「しっかりと考えて指せば全部覚えることができるよ」と励まされ、最初は苦労したようですが、だんだんと慣れてきて、やがて4局とも完全に記憶して帰ってくるようになりました。

研修会も、最初の頃は早見え早指しで、時間が余って仕方がなかったのですが、だんだんと上のクラスに行くにつれて、時間をフルに使えるようになり、今では時間が足りないなぁと感じるようになってきたらしいです。
ですので、「しっかりと考えること」ができるようになってきたのだと思います。

師匠がいて下さり、自分の将棋を見てもらえるというのは、息子にとってこれ以上の喜びはないと思います。
いつの間にか振飛車党になっていましたしねぇ。(^ ^)

また、約2年半前。研修会入会の際に、ドン!と、背中を押して頂いたゆうパパ様には本当に感謝しております。研修会の皆様との友情は、息子にとって一生の宝物になるものと信じています。
今後とも末永くよろしくお願い致します。m(_ _)m
posted by ひろパパ at 21:07| Comment(2) | TrackBack(0) | 覚え書き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

研修会1

fu.gif小3の9月に、研修会の入会テストをさせて頂き、小5の2月での卒業となりましたので、2年6ヶ月間、お世話になりました。

以下、関東研修会での昇級履歴と各クラスでの勝敗数です。
2005.10.09 F2入会(09勝08敗)
2005.11.27 F1昇級(13勝07敗)
2006.01.22 E2昇級(09勝03敗)
2006.03.12 E1昇級(32勝33敗)
2006.11.05 D2昇級(19勝12敗)
2007.02.25 D1昇級(06勝00敗)
2007.03.11 C2昇級(14勝14敗)
2007.07.22 C1昇級(14勝05敗)
2007.10.14 B2昇級(10勝04敗)
2007.12.09 B1昇級(14勝08敗)
2008.02.24 A2昇級(奨励会6級編入)

通算140勝94敗(勝率0.598)

例会は1日4局が基本で、5局目は希望制となっています。
振り返って考えると効率的に昇級するのには、やはり連勝が必要で、1日の例会での全勝(4連勝または5連勝)があれば、比較的順調に昇級できる仕組みとなっています。
そういう意味で考えると、4局目までに4連勝した後の5局目は5勝1敗(勝率0.83)ですので、固めて勝つことができる勝負強さもあったように思います。

通算勝率がそれほど高くないのは、E1時代に足踏み状態の時期があったからです。
それでも6割程度勝つというのは、なかなか大変なことだと思います。
考えてみるとプロの世界での通算勝率が7割を大きく超えている羽生二冠の凄さを改めて実感しています。
posted by ひろパパ at 21:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 覚え書き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月25日

新出発

fu.gifさて・・・。
奨励会に入らなくとも将棋が強い方は大勢いらっしゃいます。
でも、奨励会という組織が、将棋が強くなる上で、その修練の場としての有効性を失っていないとも思っています。
コンピューターが人間より強くなるかもしれない?ような、これからの時代。
プロ棋士という職業が今まで同様、魅力的であり続けるかどうか、その未来についてはまったく分かりませんが、奨励会に編入させて頂くことで結論を出しました。
もちろん息子本人はプロ棋士を目指していますので、親としてはその純粋な気持ちを尊重し、最大限に応援していくつもりではあります。

人生にとって大事なことは、良き師、良き友、良き書との出会いであると言われています。
・・・良き親ではないようなので少し安心していますが。(^ ^;
新しい世界で、より良き出会いがあることを願いつつ、静かに見守って参りたいと思っています。

これまで書きためていたものをしばらくの間、書き出したいと思います。
前にも少し書きましたが、ためていたものを書き出し終わると、このブログはいったん休止とさせて頂きます。
「続けてほしい」との声があることは十分承知した上ですが、一つの区切りとして休止させて頂く、との結論を出させて頂きました。
応援を頂いて参りました皆様に、休止の結論をお伝えするのは、本当に心苦しいばかりですが、何卒ご理解、ご容赦の程、よろしくお願い致します。
ひとまず、残り1週間程度?となると思いますが、最後までお付き合い頂ければ幸いに存じます。m(_ _)m
posted by ひろパパ at 23:59| Comment(8) | TrackBack(0) | 独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

推移

fu.gif

息子の将棋道場での棋力と研修会でのクラスの推移です。

<小2時代>
2004.04.11  10級認定(道場に初訪問しました)
2004.12.11  初段認定
<小3時代>
2005.05.22  二段認定
2005.10.09   研修会Fクラス(研修会に入会しました)
2005.10.16  三段認定
2006.01.22   研修会Eクラス
<小4時代>
2006.10.21  四段認定
2006.11.05   研修会Dクラス
2007.03.11   研修会Cクラス
<小5時代>
2007.09.30  五段認定
2007.10.14   研修会Bクラス
2008.02.24   研修会Aクラス(奨励会6級編入資格を獲得)

道場初訪問から既に3年と10ヶ月が経ちました。
今振り返れば、あっという間の出来事でした。(^ ^)
posted by ひろパパ at 23:59| Comment(2) | TrackBack(0) | 覚え書き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月24日

昇級!

fu.gif

本日、研修会A2に昇級しました。(^ ^)/
応援頂いた皆様には心より御礼申し上げます。
今後のことは、これからじっくりと考えて結論を出したいと思います。
本当にありがとうございました。m(_ _)m
posted by ひろパパ at 18:27| Comment(19) | TrackBack(0) | 研修会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月17日

創造性

fu.gif「現代将棋が表現する思想」→雷
の記事を読みました。
本当にすばらしく、面白い記事ですねぇ。
いつも梅田氏の書かれる内容の密度の濃さには驚かされます。

情報の価値という意味で考えた場合、プロ棋士の知的財産ともいうべき「自分の研究」も、棋譜という形でいずれ公表しなくてはならない。
そしてそれはすぐに情報共有されてしまうので、昔は「新手一生」でしたが、今は「新手一勝」と言われているとおりです。

このような新しい世界を、羽生二冠の言葉を借りれば、
「知的財産権をなくした世界はどうなるのか?というモデルケース」としてとらえることができるとのこと。
こうした「創造性以外のものは簡単に手に入る時代」の中で、どう生きのびていくのか?
この問題提起に対し、
「情報の共有は避けられない、そういう新しい世界では、一見モノマネをして安直に生きるほうが正しいかのようにも見えるのだが、無駄なようでも創造性を生もうとする営みを続ける以外、長期的には生き残るすべはない」とのことです。

結局のところ、プロ棋士の知的財産の究極は、「その人が持つ創造性」ということになるのでしょうか。(^ ^)
posted by ひろパパ at 16:20| Comment(0) | TrackBack(0) | その他の日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

大会案内

fu.gif

○渡辺明竜王位四連覇記念将棋大会

日 時 5月18日(日) 9時半受付 10時開始
場 所 船橋市 二和公民館 第1〜第3集会室(新京成線 二和向台駅徒歩1分)
参加費(昼食付)一般3000円、女性・中学生以下2000円
クラスはA級(四段以上)、B級(初〜三段)、C級(級位者)      

※申込先等詳細はこちらです。→雷
posted by ひろパパ at 15:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 将棋大会・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

研究会

fu.gif昨日は大宮での研究会に初めて参加させて頂きました。
この研究会は、基本的に奨励会員中心の研究会とのことですが、欠員が出たため、思いがけずお声を掛けて頂きました。
結果は1勝2敗とのこと。二段・二級・四級の手合いですので、まぁ1勝できれば上出来でしょう。
初めてお会いしたS君と仲良くして頂き、練習対局含め、かなりの局数の指して頂いたようで本人もうれしかったようです。こうした繋がりが拡がっていくことは、本当に恵まれた環境であると思っています。
すばらしい機会を作って頂いた小島先生に感謝です。m(_ _)m

さて、本日はアマ強豪の方が主催する年1回程度開催?の研究会に初めて参加させて頂いています。これも有り難いことにメンバーのお一人からお声を掛けて頂きました。
感謝です。m(_ _)m

自分なりの定跡を作り、研究会でぶつけ合う、この繰り返しが大事なのでしょうねぇ。
posted by ひろパパ at 15:20| Comment(4) | TrackBack(0) | その他の日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月16日

備忘4

fu.gifWeb上で目に留まった文章を書き留めていたものです。
※万が一不都合などありましたら削除いたしますのでご連絡下さい。また敬称を略していますこと、ご容赦下さい。

○絶えざるスキルアップを達成するために最も重要となるのは、自分の強みを把握することです。自分が何を得意とするのかを知り、磨きをかけていく―これこそ個人のイノベーションの要諦であり、成果を上げ続けていくための唯一の方法です。

○人から教わってばかりの人は、未知の物事に出会ったとき、覚えているパターンで対処しようとしてもパニックになるばかりでしょう。未知の物事に出会ったとき真に役立つのは、自分の中にある自分独自で捕まえた思考方法です、それゆえ何かを学ぶということは、自分だけのための方法を発見する、自分独特の思考方法を作り出すといえると思います。
「学問に王道なし」は安易な教え方をやめ、自分で自分なりの方法を、時間をかけて作り上げることが大切である。という戒めである、とも思います。

○ズルをする人間というのは、間違いなく弱い人間だ。その弱さをズルして勝つことでごましていても、絶対に強い人間にはなれない。
自分の中に正しいものが何もなくて、ただ弱さだけが残っていることを思い知ったとき、人は自分を恥じるだろう。
そういう恥を恥とも思わないようでは、もはやどこにも救いがない。「ズルをすれば勝てるけど、そんなズルはできない」というのが「恥を知る」ことなのだ。
ズルでは、他人に勝てても決して自分には勝てない。自分に負けてしまった人間には、本当の勝利などありえないのだ。

○修行とは他人によって与えられた評価を覆すためにある。

○人間はできるだけ早くから、良き師、良き友を持ち、良き書を読み、ひそかに自ら省み、自ら修めることである。人生は心がけと努力次第である。
posted by ひろパパ at 12:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 資料 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

備忘3

fu.gifWeb上で目に留まった文章を書き留めていたものです。
※万が一不都合などありましたら削除いたしますのでご連絡下さい。また敬称を略していますこと、ご容赦下さい。

○ほとんどの勝負というものが、自分が勝つんではなしに相手が敗れる。相手が勝つんではなく自分が敗れるというものです。ということは手伝うということをやるわけです。
敗けるように自分が手伝ってしまう。こちらが勝てば、敗けるように向こうが手伝う。そういうところがあるものです。ひじょうにおもしろい。

○プロになりたてのころは、アマとの一番差がある部分は序中盤だと思っていたのだが、これはとんでもない間違いだった。(中略)
将棋に接する時間が多いプロとアマチュアの差が大きく出るのはこの部分のように思われるが、実際は「勝つことにかける執念」がプロとアマは全然違う、桁違いなのだ。

○イチローが、以前、こんなコトをいったそうです。
「アマチュアとプロの差はそれほどない。それよりもプロとプロの差のほうが遥かに大きい」

○プロになるためには、もちろん持って生まれた先天的なセンスや能力が大事だと思いますが、それ以上に必要なものがあると私は思っています。それは例えば、非常に難しくてどう指せばいいのかわからないような場面に直面したとき、何時間も考え続けることができる力。そして、その努力を何年もの間、続けていくことができる力です。
 一言でいえば、継続できる力ということでしょうか。プロになる上では、先天的な頭脳の冴えというようなことよりも、その「継続力」が大事な要素になってくると思います。

○最近になってからよく考えることなのですが、十年前と今の自分とを較べてみて果たして強くなっているか、と思うことがあります。伸びているところもあるしそうでないところもありますが、総合的に強くなっているのではないかと思いたいものです。また、何がそれとは分からないのですが、将棋とは関係ないようなものにも将棋が強くなっていく上で大切なものがある、とも思うようになりました。
posted by ひろパパ at 12:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 資料 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月15日

備忘2

fu.gifWeb上で目に留まった文章を書き留めていたものです。
※万が一不都合などありましたら削除いたしますのでご連絡下さい。また敬称を略していますこと、ご容赦下さい。

○昔、山田道美という棋士がいました。打倒大山で、何としても大山の四間飛車を倒そうといろいろ頑張って勉強した。そうしたら、大山、升田の二人は序盤だけの勉強では倒せないと気づいた。二人の将棋は序盤から終盤まで一本の太い線でつながっているんだと。

○将棋で最善手を見つけることは、本当に大切なことです。しかし最善手を見つけることも大切ですが、それよりももっと大切なのが悪手を指さないことです。だから、悪手でない道なら、端でも真ん中でも、どこを歩いてもよいのです。

○私自身、将棋を指すようになってから学んだプロセスがあります。それは初めに最終的な結末を決めてしまい、それにたどり着くまでの道筋を考えるやり方です。
いま現在の局面をもとに、最後の場面を想定する。「最終的にはきっとこうなっているに違いない」というかたちをまず決めてしまい、それから「どのようにつなぎ合わせていけば、現在の局面と結論との間に橋を架けることができるだろうか」と考えるようにしています。

○さて、「直観」を研究している伊藤毅志氏(電気通信大学助教)によれば、将棋のプロ棋士を対象に、アイカメラを使った実験を行った結果から、次のようなことを述べています。
“プロ棋士は何も考えていないようにみえるが、いかに読まないか直観を磨いているのではないか”

○「ためる」とは、手待ちではなく、手作りの工作段階ということだと思う。それ自体はぼんやりしているが、徐々に構想が見えてくる。こういう手を素人の我々は指しにくい。
「ためる」手には勇気がいる。ためているうちに相手の指し手によって局面の文脈が変わってしまって、その間にためた数手が無駄になってしまう、手損になってしまう、という恐れがあるからだ。
しかしプロの「ため」は決して緩手になるどころか、確実に後に活きてくる。それはつまり構想力の問題なのだろう。構想力、デザイン、これは中盤だけでなく終盤でもそうだけど。まあ、素人はまず終盤の寄せの構想力を鍛えることがそもそも肝要なのだろう。
posted by ひろパパ at 22:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 資料 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

備忘1

fu.gifWeb上で目に留まった文章を書き留めていたものです。
※万が一不都合などありましたら削除いたしますのでご連絡下さい。また敬称を略していますこと、ご容赦下さい。

○プロの間では「筋がいい」というのは褒め言葉ではなくけなし言葉であるらしい。
筋がいいだけでは勝てないから。羽生の選ばれる筋は、素人眼からいうと、ちょっと奇妙なものが多い。
決して洋々たるものではない。また中盤の要所に羽生流?ともいえるような、「一見筋悪・一見悪手」というものが出てくるところがある。しかしそれこそが「名人に定跡なし」の最善手のわけだが。

○創造性以外のものは簡単に手に入る時代だとも言えるでしょう。だから、何かを創り出すのは無駄な作業に見えるけど、一番大事なことなんじゃないかと。それ以外のことでは差をつけようがないので、最後は創造力の勝負になるんじゃないかと考えています。

○羽生は”単純な手順”と”直接的な手順”を嫌う。将棋では「いいときに単純に(直線的に)指し、悪いときは戦線を拡大して複雑に(曲線的に)指す」ことがいいとされているが、羽生はいいときも悪いときも複雑な(曲線的な)手順を選ぶ。

○羽生にしても谷川にしても、エンジンの性能が違って楽に勝っているわけではなくて、相手よりも苦労することができるから勝つことができる。負ける側は勝った側に比べて、自分に対してかける負荷が少なかったから(あるいは、その負荷に耐えることができないから)負ける。

○現代将棋の根本原理は、「あとで指せる手はあとまわしにしましょう」という考え方にある。

○「読む」ことは「結論を見つける」ことではなくて、「結論が出ないように最も引き伸ばす(拡散させる)手を探す」ことなのだ。つまり「これでいい」と思ってしまったら、それは人間としてごく自然の、「早く結論を見つけたい」という願望に屈したということだ。「結論を見つけた」という事実を意味するわけでは全然なくて、「結論の見えなさ」に屈した、ということだ。
posted by ひろパパ at 22:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 資料 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月14日

大会案内

fu.gif

○第2回森内名人杯将棋大会
日 時:3月15日(土)10時受付
会 場:新宿将棋センター?
参加費:一般2000円(食事付)
 女性・学生1500円、高校生以下1000円
 ※初心者、級位者歓迎! 
競 技:A〜Dの4クラス別 スイス式トーナメント4回戦
申 込:当日道場にてお申し込み
指 導:抽選で森内俊之名人の指導対局あり
表 彰:各クラス1、2位に賞状と賞品、3勝賞、参加賞

○第1回屋敷九段杯将棋大会
日 時:3月24日(月)10時受付
会 場:新宿将棋センター?
参加費:一般2000円(食事付)
 女性・学生1500円、高校生以下1000円
 ※初心者、級位者歓迎! 
競 技:A〜Dの4クラス別 スイス式トーナメント4回戦
申 込:当日道場にてお申し込み
指 導:抽選で屋敷伸之九段の指導対局あり
表 彰:各クラス1、2位に賞状と賞品、3勝賞、参加賞

○近代将棋杯春休み小中高校生大会
日 時:3月27日(木)10時受付
会 場:新宿将棋センター
参加費:1000円(近代将棋5月号持参者は500円)
競 技:A〜Cの3クラス、スイス式四回戦
申 込:当日会場にて申込
posted by ひろパパ at 19:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 将棋大会・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月11日

幸運なこと

fu.gif子供の頃から、自分の好きなことを見つけ、一つのことに打ち込める、ということは、本当に幸運なことだと思っています。
また、小学5年生の学年で言えば、既に奨励会員が2人いらっしゃいますので、息子は、なんとか離されないでついていこう!と思いつつ進んでいることになります。同学年で先頭を走っている仲良しの友達がいて下さることは、本人にとってもたいへんに心強く、幸運なことだと思っています。

息子の場合、食事をするように毎日、将棋に触れています。別段、肩に力を入れている風でもなく、それが普通の日常となっています。
・・・ですので、親としては将棋については環境を整える係、と割り切り、極力何も言わないようにしています。
まぁ、私の息子に対する普段の口癖で一番多いのは、
「はやく学校の宿題をやりなさい!」ですしねぇ。(^ ^;

ただ、将棋についての話を父親に聞いてもらいたいという欲求があるらしく、この場合は、時間を工夫して、「よく話を聞く」ということに徹しているつもりです。
小学校生活もあと1年ちょっとになりますが、本人なりに思う存分楽しんでいってもらいたいものです。
posted by ひろパパ at 00:18| Comment(2) | TrackBack(1) | その他の日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月10日

六段!

fu.gif先日のことですが、24でのレーティングが六段(R2450〜)に到達したようです。
もともとネット将棋は苦手な方でしたが、早指しの将棋にも徐々に慣れてきたのでしょう。
今までも将棋の主戦場は、研究会や研修会など、あくまで生の実戦なのですが、たまーに、自宅にてネット将棋を指す期間というものがあります。
ネット将棋を指す期間というのは、数日間でやめてしまう場合もあれば、長いときは2ヶ月間ほど続く場合もあり、それぞれなのですが、しばらく指してみてパッタリとやめる。そしてまた、数ヶ月後か半年後ぐらいに、気が向いたときに指し始める。・・・こんな感じでネット将棋と付き合ってきました。
ですので、いつも継続して指しているというわけではありません。

研究会や研修会でもクラスやレーティングなどがあり、自分の棋力を推し量ることができるのですが、ネット将棋のレーティングも、そうした指標の一つとして利用している感じです。
六段となると、一本調子でレーティングが上がるということは難しい感じのようです。横で見ていても、何だが景色が違う感じもします。(^ ^;

過去に遡って履歴を確認してみると、
2年生の終わり頃R1200程度。
3年生の終わり頃R1500程度。
4年生の終わり頃R1900程度。
5年生の終わり頃R2400程度。
こんな感じでしょうか。
でも、順調な棋力の伸びというのは、必ずどこかで頭打ちになるはずですので、そのとき、どう自分自身と向き合っていくのか?それが一番大事なことなのだと思っています。
まずはあと1年後の6年生の終わり頃まで進んだときに、どうなっているか。不安でもあり、楽しみでもあります。
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2008年02月05日

ネット将棋

fu.gif今まではあまり指さなかった息子のネット将棋ですが、最近は、24での対局数が徐々に増えてきています。ただ、六段の直前で跳ね返されていたようで、「大局観が悪すぎる」と自ら嘆いています。(^ ^;

24の利用者の年齢構成は10代20代30代で75%だそうです。
あるアマ強豪のブログの記述によると、
ネット将棋を再開し、たくさん指してみてわかったことは、
「いまの若い人は合理的で、じつに真摯に将棋を研究し、つねに新構想をためしてくる。行き当たりばったりではなく、テーマを持って研究し、正しき道を歩もうとしている印象がある。そんな一生懸命な心がけは大いに美しく、将棋という日本が世界に誇る文化を心から大切に思い情愛をもって接している姿を思うと、じつに立派だと思った。」とのことでした。
これだけ真剣かつ面白い場所が無料で提供されているのですから、人気があって当然ですね。
首都圏で雪が降った日などは、昼間から3000人で一杯でした。(笑)

将棋世界のXの記事を読んでみても、24で将棋は指さないけど、棋譜だけは確認しているプロ棋士もいるようですから、ネットから新手が生まれる可能性も高いということでしょうか。
posted by ひろパパ at 19:34| Comment(0) | TrackBack(0) | その他の日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月04日

特別枠入試

fu.gif白鴎高校付属中学校の特別枠入試の結果について、読売新聞の記事によると、囲碁・将棋で3名の合格者とのこと。合格された皆様、たいへんにおめでとうございました!
ただ3名のうち、将棋枠の合格者が何名かは、記事を読むだけでは分かりません。

明年は、息子も受験生になりますので、そのときは良きアドバイスをお願いします。
m(_ _)m
・・・って、誰に向かって書いているのでしょうか?(笑)

さて、米長会長のHPの掲示板での書き込みによると、試験官の森内名人と森下九段を相手にして、平手で勝った受験生がいたようですねぇ。(^ ^)
6名で2名の試験官なので、3面指しだとすれば有り得る話でしょうか。それにしても、緊張するような試験会場で、きちんと実力を発揮できるということは、本当に素晴らしいことですねぇ。
posted by ひろパパ at 19:10| Comment(0) | TrackBack(0) | その他の日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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