
たとえば目が見えないというハンデを背負ったことで、通常の人よりも聴力が増し、足音を聞いただけで、誰が来たかが分かってしまう、なんていう話はよく聞きますよね。
ですから、短所も個性なのだと割り切って、それを無理に矯正しようとしないことも、ある意味、必要なのだと思っています。(^ ^)
羽生三冠が対談の中で、「短所をなくそうとすると長所もなくなってしまう恐れがある」と話されていたことがとても印象的でした。
将棋にあてはめてみると、序盤が弱いからこそ、かえって中盤・終盤の力がついてきたとか、終盤に自信がないからこそ、序盤・中盤を完璧に差し回す力がついてきた、なんてこともあるのかもしれません。
生活全般をみても、すべてに完璧ってことはあり得ませんよね。必ず、得手不得手があると思います。
ですから、子供と相対するときは、短所もじつは素晴らしい個性で、長所への大いなる布石なのだと思って、鷹揚に構えていける自分でありたいと願っています。