
取りたてて買う予定でもなかったのですが、本屋さんで何気なく立ち読みしていると、ぐんぐんと引き込まれてしまい、だんだんと胸に迫るものがあり、ヤバイなぁと思ったら購入してしまいました。(^ ^;
本のタイトルは、古田靖著の「瀬川晶司はなぜプロ棋士になれたのか

・・・なんというか、あまりの感動で言葉になりません。
とくに最後の場面は胸にぐっとくるものがあります・・・。
瀬川さんのプロ編入試験の舞台裏を克明にまとめたこの本には、瀬川さんを応援しようと動いてくれたアマ・プロを問わず大勢の人物が実名で登場します。そうした周りの素晴らしい人たちがいてこそ、今回の「奇跡」が成し遂げられたのだなぁということが、よく分かりました。
きっと瀬川さんの人柄の良さが、周りを動かしたのだと思います。
もともと、ドキュメンタリーが好きで、この手の本はよく読むのですが、今まで読んだ本のなかでも、秀逸の作品だと思います。
昨日の瀬川四段の結果が気になって連盟のHPを見たら、何と反則勝ち。瀬川四段のブログによると、相手の二歩だそうです。
瀬川四段は羽生世代ですから、こちらのひろパパさんのブログに見えている方も世代が重なるのではないでしょうか(僕は谷川九段と羽生世代の間になりますが)。30代も半ばになって敢えてプロ入り試験の嘆願という試練に臨んだ姿は、自分の人生そして我が子の将来と重ね合わせて考える部分もあったかもしれません。
賛否両論のあった『瀬川フィーバー』でしたが、『否』の方を黙らせるのは勝利以外にありません。瀬川四段もブログでおっしゃっていた通り、反則勝ちでも勝ちは勝ち。これをきっかけに、ぜひ勝利を積み重ねて頂きたいと思います。
いつも書き込みありがとうございます。m(_ _)m
「瀬川晶司はなぜプロ棋士になれたのか」のこの本を読み、あらためて、人生を将棋に掛けたプロ棋士の凄まじさを、少しは垣間見れてような気がします。
厳しい勝負の世界だからこそ、相手の二歩もまた偶然ではなく、瀬川四段の勝利への執念がそうさせたのだと信じたいですね。(^ ^)/
現時点では誰も瀬川四段がタイトル戦に登場することなど夢のまた夢と考えていると思いますが、だからこそ、二度目の奇跡、三度目の奇跡を起こして頂いて、本当の「瀬川フィーバー」を作ってみせてもらいたいものです。一将棋ファンとしては、人生の地獄を経験してきた男の真価というものを将棋の世界で表現してもらいたいなぁと勝手に願っています。(^ ^)