
いやぁー面白かったですねぇ。
ボナンザとの公開対局での迫真のドラマが再現されていました。

で、この本の中で、最も興味を引いたのは、第4章「プロ棋士はこう考える」の部分です。
この章はまるごと、渡辺竜王の書き下ろしで、「読みの技法」などについての記述が、ありのままに書かれているので、本当に貴重な内容だと思いました。
勝負を決する一番大事な要素は、「正確に深く読む力」のことだと明快に定義されていますし、「将棋の勉強はまず量が大切、奨励会時代は1日10時間くらい勉強するのが当たり前である。人間の集中力は3時間が精一杯といっても、その限界を超えてどこまでできるか。」との衝撃的な記述もありました。
竜王ほどの才能を持ってしても、1日10時間の勉強とは、・・・まさに鬼に金棒ですね。
しかし、きっとそれは「努力」とかの次元ではなくて、「将棋を好きでありつづけることへの思いの強さ」なのでしょう。
本当にさすがだと思いました。
書店で偶然見かけて即購入一気に読みました。
竜王の覚悟に感動しました。
書き込み頂きありがとうございます。
そうですね。
最後のプロ棋士としての決意の部分でも、「ただひたすら勝ちまくるだけである」と書いているのも、本当に竜王らしい記述だと思いました。