
これは読んでいて飽きない本です。構想力や着想力を考えるといった点で、非常に面白い本です。
あの有名な、羽生(当時5段)の1989年NHK杯での5二銀ぐらいは、私でも知っていますが、その妙手に負けるとも劣らない、さまざまな手が解説されています。
さて、「伝説の鬼手」と呼ばれた「5二銀」ですが、少し興味があったので、この局面での最善手を将棋ソフトに考えさせてみました。すると、激指4が打ったのは「3八銀」。やはり「5二銀」は打てませんでしたね。でも、その三手後(自陣を守った後)に、5二銀と打ってきたのです。なかなかやりますね。