
奨励会試験の願書の提出にあたっては、「健康診断書」と「最終学業成績証明書」が必要になります。
この事務書類の発行を小学校にお願いしたのですが、「最終学業成績証明書」というものが学校には存在しません」と言われ、ハタと困ってしまいました。
そこで、「通知表の写しでもよいので、最終学業成績証明書の代替書類として、学校が正式に発行したものである旨の証明がほしい」と、校長先生に書面にてお願いしました。
学校側も始めてのことだったようで、若干、手間取りましたが大丈夫でした。
このやりとりもあって、校長先生には息子のことを良く知って頂けるようになりました。
今回の編入のことも、大変に喜んで頂き、わざわざお祝いのFAXを自宅まで送って下さり、本当に感謝しています。
さて、試験での対局時間は、持時間60分で切れたら1分でした。
これは奨励会級位者の例会での対局と同じ持時間という意味だと思います。
「時間の使い方をどうするかが大事だよ」と試験前に、あるプロ棋士の方からアドバイスを受けていたのですが、その意味がおぼろげながら理解できるようになったのは、つい最近になってからのようで、試験前の段階では、なかなか理解できなかったようです。
1次試験の4勝通過3敗失格でいくと、単純計算で受験者の約3分の1の子が1次試験を通過することになります。5級受験者と6級受験者が対局する場合は平手ではなく香落手合いもあるということは、実際に経験してみて、初めて知りました。
1次試験を突破し、2次試験になると3局中1勝すれば合格ラインで、毎年約7割程度の子が奨励会員に勝ち、晴れて2次合格となるようです。
結果として、息子の場合は、1次試験を3勝3敗の結果となり、不合格でした。
受ける前までは、不合格という結果は想定していませんでしたので、ショックもありましたが、今振り返ってみると、かえって良い経験を積ませて頂けたのだと、感謝の気持ちになっています。